健康という観点から見れば、最近は糖質制限ダイエットが流行しているため、お米の人気が下がっています。確かにお米の糖質を無視することはできませんが、だからといって日本におけるお米の歴史、中でも日本人の心性に関わる稲作の歴史を捨て去ってしまうことは、果たして正しいのでしょうか。お米を一切食べなくなった時、日本の食卓が成立するとはとても思えません。現代に至る日本人の身体を形成してきたのは間違いなくお米なのですから、今後も最適な主食はお米であると考えるのが自然です。食料自給率が低い日本にあって、唯一高水準を維持しているのがお米です。そのお米まで放棄して、日本は食糧難にどのように立ち向かうつもりなのでしょうか。世界的な食糧難の発生可能性は決して低くありません。異常気象が各地で認められるのも、その兆候だと言われています。もし食品が輸入できなくなれば、日本人は餓死してしまうのでしょうか。
世界的食糧難の可能性を指摘する専門家の中には、10年後に起こり得ると考える人もいます。日本人が最後の砦として確保すべきなのは間違いなくお米であり、稲作の文化だけは絶やしてはなりません。ただ若い人は自分のダイエットに夢中で聞き入れてくれないでしょうから、彼らも関心を寄せると思われる情報に絞ってお伝えすることにします。実は玄米は食べても太りにくい食品です。白米よりも血糖値の上昇が緩やかなので、糖尿病の人も好んで食べるくらいです。また玄米は食物繊維も多分に含んでいますから、食べると胃腸の調子を整えることもできます。さらにその栄養価の高さから、免疫システムへの働き掛けも期待できるのです。
ただ玄米にもデメリットがあります。それは、消化し辛い点です。乳幼児には不向きな食品と言えます。子どもにも栄養価の高いお米を食べさせたい場合は、3分づき米等を調理すると良いでしょう。栄養たっぷりの野菜等と合わせればなお効果が出やすいはずです。