ビタミンKは、血液凝固因子(プロトロンビン等)を活性化させる働きがあります。一言で言えば、血液の凝固です。もし出血してしまっても、自然と止血されるのは血液が凝固するからです。この止血するための因子を活性化するので、非常に重要な栄養素と言えるでしょう。他にも、骨の中にあるたんぱく質も活性化させることができます。骨粗しょう症の治療薬としても使われており、骨の形成を調節しているとも言えます。他にも、動脈の石灰化を抑えるという機能も備わっています。大人であればまず不足することのないビタミンと言われていますが、新生児や乳児の場合は『新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症』を発症するリスクもあります。これは、腸内細菌叢が未発達のために起こっています。人工乳で育ったよりも、母乳で育った方が起こりやすいのも特徴です。