コーヒーはコーヒーノキの種子であるコーヒー豆を焙煎し挽いたものを、お茶と同じように抽出したもので、産地や品種、焙煎の具合、淹れ方で様々な風味や香りになります。コーヒーといえばカフェインという程カフェインを含む飲み物として有名で、疲労回復や眠気防止の際に飲まれることも多いでしょう。しかし日常的に3杯以上のコーヒーを摂取していると、カフェイン禁断頭痛といういわゆるカフェイン中毒を起こすことがあります。ニコチンやアルコールとは異なり重度の症状などは無いため、制限などの規律は設けられていませんが、血圧の上昇や不眠に陥る場合もありますので摂取量には気をつけた方が良いでしょう。ただ、コーヒーにはカフェイン以上にクロロゲン酸などのポリフェノールを含んでおり糖の分解酵素を阻害する働きがあるため、血糖値の上昇を抑制するので糖尿病の発症リスクを低くすることが確認されました。また近年ではパーキンソン病や大腸・直腸ガンなどにも効果があるという報告がされており、現在もポリフェノールの抗酸化作用による老化防止など、美容系の研究も進められています。同じようにポリフェノールを多く含む飲み物としてブドウを発酵させたワインが有名ですが、白ワインにはあまり含まれておらず、基本的には赤ワインのことを指します。赤ワインに含まれるアントシアニンやカテキンなどのポリフェノールは、時間経過とともに結合してタンニンに変化します。タンニンはアントシアニンやカテキンなどの状態よりも強い抗酸化力を持ち、長期熟成した赤ワインにはこのタンニンが多く含まれています。アルコール摂取により肝硬変になる可能性があると言われていますが、非アルコール性肝硬変には日々少量のワインを摂取することが効果的という研究結果があります。赤ワインが多く含む抗酸化物質の効果はもちろん、白ワインが心血管系の疾患に有効な報告もされています。