家庭菜園や農園をレンタルし自家製の野菜づくりを試みる人々の姿が各メディアで話題となっているようです。さらには自分の手で農薬や化学薬品を使用しない健康的な野菜づくりを目指す人が多いようです。農薬や化学薬品を使わない農耕は、「有機農業」「オーガニック農業」などと呼ばれ、植物の成長に欠かすことのできない土壌の栄養素や防虫・病を自然界に沿った方法で行うことを言います。最近では、農地においても雑草の成長を食い止めるための除草剤などが使用されているようです。このような薬品を農地に使用せずに、農作物を育てることは簡単なことではないようです。雑草・害虫・病気などから植物を守りながら十分な作物の収穫高を得るには、規定に守られた範囲での薬品を使用したりすることで自然の摂理に背くことも時には必要とされるでしょう。近年多くの産業が大量生産のシステム構築を求められるなかで、農地での薬品使用は当たり前となり、世界各国におけるの流れのなかでは遺伝子組み換えなどが作物の大量生産を実現しています。このような時代背景のなかで、人々が週末などの空いたお休みの時間を利用して野菜などの農作物を育てることに没頭している姿は、これからの将来を担う子どもたちの情操や学びにも影響を与えるのではないかと考えております。